今月8日午後3時22分、二十四節気の17番目「寒露」を迎えた。秋が深まり、夜が長くなり、野の草花に宿る露が冷たくなる時節となる。中国のほとんどの地域では、気温が急速に下がり、日中と夜の気温差が激しくなる。
秋の5番目の節気となる「寒露」を過ぎると、北半球では、日射角度がさらに低くなり、地面が受ける太陽熱の量も夏に比べて目に見えて減少し、寒気の勢力が増す。また、昼の時間が少しずつ短くなり、夜の時間が少しずつ長くなるため、日照時間も減り、気温が下がり、空気も乾燥しがちだ。
「寒露」の頃は、空気が澄むさわやかな季節で、絶好の旅行シーズンとなる。中国では昔から現在に至るまで、高い山に登ったり、キクの花を鑑賞したり、紅葉狩りに出かけたりというのが、この時期の恒例行事となっている。江南エリアにはこの時期にカニを食べたり、魚釣りをしたりする習慣もある。ただし、アレルギー体質の人や胃腸の弱い人は、食べ過ぎに気をつけなければならない。またカニと柿を一緒に食べると、胃石ができやすくなるため、注意が必要だ。
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